メーカーマニュアル
1,内容品
- トランジスターボックス(配線の付いたブラックボックス。以下、TBとする)
- ステータープレート(コイルが付いている丸いプリント板。 以下、SPとする)
- 磁気ローター(3個の磁石がついた金属円盤)
- 仕切り板(穴の空いた丸い円盤)
- ダイオードセット(両端に緑と黒コードの付いた物)
- 他小物一式
2,取り付け
- 安全のため、バッテリー結線またはヒューズを外す。
- 必要に応じ、燃料タンク、サイドカバーを取り外す。
- ポイント配線を外し、ポイントASSY、コンダンサー等を取り外す。
- 3本のボルトを外し、オルタネーターステーターを取り外す。
※配線・パッキンに注意!
- センターボルトを外し、ポイントカムを取り外す。
- SPに青、緑コードを配線し取り付ける。配線図参照
- 仕切り板の小さな位置決め穴をピンに合わせ、ポイントカムの位置に
磁気ローターを固定する。
- タンク下、シート下等に配線長を考慮し結束バンドでTBを固定する。
横向きに取り付ける場合は、付属の防振ゴムを側面に合わせカットして下さい。
- 配線図を参考に配線する。 図2・配線図
- 配線、コネクタが全て正しく結線されているか、ショートしていないか確認する。
- タンク等を取り付け、バッテリー結線を繋ぎエンジンをかけ、数分間暖気する。
- タイミングライトをLシリンダーにつなぎ、点火時期を確認する。
ずれていたらSPを少しずつ回し調整する。
- 必要に応じ、十分な暖気後キャブ調整をする。
3,注意!
-
フルトラシステムは非常に高電圧を発生します。誤配線・ショートは
故障の原因だけでなく大変危険ですので、取り付けが終わりバッテリーを
結線する前に、必ず再度確認して下さい。
- 5kΩ以下のプラグキャップ、HTコードを使用してください。
- 点火時期が大きくずれていると、2ストロークエンジンは構造上逆回転する
場合があります。調整時等、回転方向を確認して下さい。
- 作動中バッテリーコードを含めコネクター、コードが外れると
TBの故障の
原因になります。必要に応じ、コネクターをビニールテープで留めて下さい。
- SPは精密機器ですから、取り扱いには充分注意してください。
- 配線が磁気ローターに接触しないようにして下さい。
- エンジン停止中は、メインスイッチをONにしたままにしないで下さい。
- 車体アースは、サビの無い確実な位置にしてください。
- TBは高温にならず、水の掛からない位置に固定してください。
TB全体をスポンジなどで包まない様にし、取り付け位置によっては
ビニールテープで補強してください。
- タイミングライトで正規に点火時期を調整するまでは、
あまり回転を上げ下げしないで下さい。
タイミングライトが無い場合はバイクショップにてチェックしてください。
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